「そんな事もあったよなあ」



裕ちゃんがポツリと言った。



「あれ?もしかして裕ちゃんも同じこと思っていた?」


あたしは裕ちゃんに不思議そうに言った。



「あの、大将のことだろ?音楽室の」



裕ちゃん、覚えててくれたんだ。



嬉しいな。



「うん、そうだよ」



あたしが言うと、



「さっきごめんな?俺、先輩が好きなのに、敦美にあんな事言ったから巻き込んじまって」




ズキズキ



やっぱり裕ちゃんが好きなのは、木葉先輩なんだね。