「だから、違うってば!」



あたしは大声で泣くのを堪えながら言った。



「いつも、裕ちゃん、裕ちゃん言っているくせにー?」



いつもニヤニヤしている、大将が大きな体で仁王立ちであたしの前に立っていた。




「裕ちゃんとは幼なじみなだけだもん!」



あたしはまた怒鳴った。



皆があたしの方を心配してあたしの方を見ている。



そう、あたしはこの前裕ちゃんから公園で助けて貰った時の事を大将にからかわれている。




そして今裕ちゃんは教室にいないのをいい事にあたしをからかっている。