裕ちゃんは目を丸くしながら



「お前、今の俺の話聞いてたか？｣



そう言って呆れた。



「分かってるよ！だってあたし裕ちゃんと付き合っても別れるつもりなんてこれっぽっちも思ってないもん｣



これ、本心だから。



裕ちゃんもあたしの事、少しだけど思ってくれていたんだね。



あたしは裕ちゃんにベタベタくっついてくる女の子と違うんだね。



「いや、そかもだけど！！！俺は木葉先輩に振られたばかりで…」



何、それがどうかしたの？



「それがどうしたのよ？別にいいじゃん！違う女が気になったって！付き合ったて！｣



あたしはそう言ってブランコから降りて裕ちゃんを抱きしめた。