そこには松本が急いで書いたほぼ殴り書きに等しいような字。






『いきなりどうしたんだよ!
橋田先生からはちょっと倒れたので病院へ連れて行きましたとしか聞いてなかったのにいつの間に聞こえなくなっちまったんだよ!!
治らないなんてあまり気にするな。
絶対お前なら治るはずだ。
クラスの奴らには明日伝えておく。
それと、関山と山本がすっげぇ心配してた。
明日くらいに見舞いに来ると思う。
クラスでもかなり心配されてるから、元気になって早く来いよ。』








松本の一言一言が心にじわじわと染みこんでくる。





みんなの顔が頭をよぎる。








私は、できるだけ松本を真っ直ぐ見つめ、首を縦に振った。









そうすると、松本はお母さんと病室を出て行った。







詳しく私について話すんだろうな。


ここで話したって私には聞こえないんだからわざわざ外に出なくたっていいのにね。