ボーっとしているとお母さんがいきなり椅子から立ち上がってドアのほうを見た。








ドアが開いた。












中に入ってきたのは担任の松本だった。







まだ私が耳が聞こえないことを知らないのか私に向かってひたすら何かを話しているみたい。








私は、どうしていいのか分からず、ずっと黙りこくったまま。







そうしていると、松本が私の肩をつかんで揺さぶってきた。








たぶん・・・・「なんか言えよ!」って言いたいんだと思う。


だけど、今の私にはあんたの言葉が分かんないよ。