しばらくして、お母さんの腕から離れ、ベッドでずっとどこか1点を見て、ボーっとしているとお母さんが何かを私に渡した。










昨日、先生と喋った時に使った紙。






『・・・絶対諦めんなよ。頑張れ』








この一言が目から離れない。








その下の隅に書かれているお母さんの字。


たった今書いたお母さんからのメッセージ。








『お母さんも信じたくないの。だけど、奇跡を信じて。』








私は、紙を右手でギュッと握りながら俯いて、静かに涙を流した。