お母さんがカバンから3枚ほどの資料を取り出し、私に手渡す。







私が何これ?という顔つきでいると、お母さんが、紙の文字を指でなぞって、私に『読んで』と身振り手振りで伝えた。








そこに書かれていたのは、私の症状についてだった。







口で伝えることが出来ない私に看護婦さんがパソコンでわざわざ打ってくれたみたい。









“鎌田ゆな様の症状について”










私は少しドキドキしながら一行ずつゆっくりと目を通していった。