「せ、先生・・・。」



私の頬に再び大量の涙が零れ落ちた。




先生がとても不安な顔つきで私の肩を優しく撫でる。



「大丈夫か・・・?どうしたんだよ・・・。」




そっか・・・。先生は私が殴られた事に気づいてないんだ・・・。

殴られたのは頭やお腹、背中で、傷なんて周りからは見えないもんね・・・。
少しだけかすり傷はあるけど。





先生、そんなに心配そうな顔してみないでよ・・・。
涙がどんどんこみ上げてきちゃうの。


嬉しいってこともあるけど安心感に包まれて今までのものが全部一気に溢れてきちゃうんだ。






「ご、めんなさ・・・い」





私は泣きながらただただ謝った・・・。
心配掛けちゃった事が申し訳なくて。





でもさっきから泣いたり喋ったりすると殴られたお腹がすごく痛いよ・・・・。




だけど、今は耐えなくちゃ・・・。