私は関山を呼び出した。




「もう考えたのか?」





「うん・・・。」





「あのね、私、好きな人が居るの。でもそれは叶わないかもしれない。だけど、私はその人を想い続けたい。だから、ごめん。だけど関山の気持ちは嬉しかった。ありがと。」




関山は、目を細めて哀しそうに微笑んだ。



「そう・・・なんだ。そっか・・・。ありがと・・・な。」




関山の気持ち、すごく分かるよ。
同じように恋をしているからその思いは痛いほど分かる。
こんな私を好きになってくれてありがとうね・・・・。




私は関山に手を差し伸べた。




「え?」





「握手しよ?これからいい友達になろうよ?」



私にはこれくらいしか出来ないから。