これでどうにか先に進むことが出来るだろう。
再び、左手の通路の入り口に立ち、意を決して中へと足を踏み入れた。
歩けば歩くほど、耳を塞ぎたくなるほど胸の鼓動が大きくなる。
もう、周りの音は全く聞こえないといってもいいかもしれない。
どのくらい歩いただろうか?
また、少し広い場所へと出た。
そして、目の前には厳重な施錠が施された鉄の扉。
「何……コレ?」
確かに、そう呟いたと思ったけどやはり私の耳には鼓動の音しか聞こえない。
先程よりもさらに酷くなっている。
少し震える足を無理やり動かして、その扉に触れようとするといきなり肩を強い力で掴まれた。
驚きのあまり、口をパクパクさせながら首だけ少し後ろに捻ると、これ以上ないくらい不機嫌そうな顔をした、最初に私に食事を持ってきてくれた、確かミツハさんっていったはず――その人がいた。
「あなた、こんなところで何してるの?」
再び、左手の通路の入り口に立ち、意を決して中へと足を踏み入れた。
歩けば歩くほど、耳を塞ぎたくなるほど胸の鼓動が大きくなる。
もう、周りの音は全く聞こえないといってもいいかもしれない。
どのくらい歩いただろうか?
また、少し広い場所へと出た。
そして、目の前には厳重な施錠が施された鉄の扉。
「何……コレ?」
確かに、そう呟いたと思ったけどやはり私の耳には鼓動の音しか聞こえない。
先程よりもさらに酷くなっている。
少し震える足を無理やり動かして、その扉に触れようとするといきなり肩を強い力で掴まれた。
驚きのあまり、口をパクパクさせながら首だけ少し後ろに捻ると、これ以上ないくらい不機嫌そうな顔をした、最初に私に食事を持ってきてくれた、確かミツハさんっていったはず――その人がいた。
「あなた、こんなところで何してるの?」