「うっ……」

そんなこと全く考えていなかった。

確かに、どうやって探せばいいのだろうか? 

というより、どこから手を付ければいいのかすらわからない。

一縷の望みをかけてホムラを見る。

「ホムラ、何か知ってる?」

自分からやるといっておいて、もうすでに他人に頼ってしまっている。

さらなる自己嫌悪に陥る中、ホムラのあっけらかんとした答えが返ってきた。

「ボク、知らないよ」

ガーン。まさにそんな言葉が頭の上に落ちてきた感じ。

「えぇ! じゃあ、どうやって探せばいいの?」

「ねー、どうやって探そうね」

ホムラはまるで気にしていないかのように、気楽そうな顔で同意してくる。

まるで地面にめり込んでしまうかのような気落ちの中、コンコンとドアを叩く音がしたかと思うとかわいらしい顔が二つ覗いた。