祐司――


俺はお前をどうすれば良い?


俺を裏切り、人を信じてはいけない事を教え、奈落に突き落とした奴。

お前を信じ切っていた…
そしてその全てを、跡形もなく砕いた奴。



許せる筈がない…
今更、何をしようが許せる筈がない!!


俺の心の傷は大きくて深い。

あれから3年以上経った今でも、決して癒える事はなく…
今でもジリジリと痛み、俺を苦しめ続けている。


許さない!!
二度と顔も見たくないし、それどころか声すら聞きたくない。

「一生怨み続ける」と、あの時心に誓った。



それなのに――


何なんだ?
この痛みは…

今までとは違う痛みが、胸の奥からチリチリと響いてくる。


許せというのか?

俺の信頼を全て裏切った祐司を、許せというのか?


そんな事が、今の俺に出来る筈がない。


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