その夜――
俺は奇妙な夢を見た。
どこかの知らない幼稚園で、一生懸命に木のツミキを高く高く積もうとしていた。
その部屋は、床も壁も天井も真っ白で、窓も無ければ扉も無かった。
でもやけに広い部屋で、おそらく体育館くらいの大きさはあった様に思う。
理由も何も分からないが、ただひたすらにツミキを高く高く積もうとしていた。
その部屋には先生は1人もいなくて、知らない園児達が自分以外に5人ほど部屋の中にいた。
俺が丸や三角、四角や棒状のツミキを組み合わせて積んでいると…
3メートルほど離れた場所で、1人の園児が同じ様にツミキを高く積み重ね始めた。
まるで2人で競い合う様に、ツミキをどんどん積み重ねていった――
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