執拗な言葉の嫌がらせを毎日続け、俺が部屋に閉じ籠っていると…

用も無いのに部屋にまで入ってきて、散々罵って俺の様子を見て楽しんでいた。


本来ならば、落ち込んでいる弟を励ますところなのに、とても自分の兄とは思えない仕打ちだった。

あの時の見下ろしながら嘲笑う顔を、俺は一生忘れる事は出来ない。



「逆恨みというか…
俺は弟の大樹に、ずっと嫉妬していたんだ。

何でも要領よく出来て、自然と人が集まってくる様な人望もあるアイツが、羨ましくて仕方がなかったんだ。


俺は元々努力型で、他人が遊んでいる時や寝ている時に勉強しないと成績の上位をキープする事など出来ない。

それでも、どんなに勉強しても順位でアイツに勝てた事は一度もなかった…」


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