公園のベンチへと連れてこられて、翔は私の背中をさすってくれた。



「さすがに店で泣くのは恥ずかしいだろ?だいじょうぶか?」


「うん・・ありがとう。」


翔は学校では、いつも私のことからかってきて嫌なとこもある。
でも翔のいいところだってちゃんとある。

誰よりも優しくしてくれるところだ。



「今言うことじゃねぇと思うけど。。」


「うん。なに?」


「今日言いたかったことなんだけどさ、」


「うん。」


「俺、美紅が好きだ」


「え・・」


いつもと違う真剣な眼差しにドキッとしてしまう。



「返事は今すぐじゃなくていいよ。美紅、蓮って人のこと好きなんだろ?」


「なんで・・わかったの?」


「そりゃあ、毎日あんな嬉しそうに話してたら気づくよ。
 正直その話し聞くたびに俺の心は傷ついたけど。」


翔は笑い混じりで呟いた。


「・・ごめん。」


「別に美紅が謝ることじゃねーって。それよりこれからのメールどうするかだろ?元気だせって。」


翔は私の頭をポンッと撫でる。