「んー・・よく寝たっ」
布団からむくっと起き上がり、伸びをした。
今日は土曜日で部活もないという最高の休日なのだ。
1階におりると、机の上に置き手紙があり朝食も添えてあった。
「今日は仕事が長引くから適当に昼ごはん食べて・・か。」
お母さんもお父さんも仕事で、お姉ちゃんは部活がある。
あくびをしながら、洗面所に向かい顔を洗った。
タオルで顔を拭いてる途中に、家の電話が鳴った。
『もしもし、中川です』
『あ、もしもし美紅?』
『おー翔。どしたの?』
『今日暇?』
『まーうん。』
『んじゃあ、駅前のカフェで11時集合な!』
チラリと時計に目をやると、もうすぐ10時になるところだった。
『おっけー』
なんだろ、愛悠もいるのかな。