「見て見てー携帯買ってもらっちゃった♪」

「おっ、いいなぁ。中2で早くないですか!」

「愛悠(あゆ)が遅いんだよっ」

「えぇー?」


学校内だというのに、密かに愛悠に自慢する私。

美紅(みく)。

ごく普通の中学生である。

今まで本気の恋はしたことなくて、なにもかも中途半端におわり、
一番最短な恋は1時間というのもあった。

そんな恋未経験な私に、もうすぐ運命が訪れるなんてしらずに__。