父親は言う。
「小さな手がパパの手を握る度に、
まだきっと意味なんて分かっていないだろうけど、
伝えるんだ。
にっこり笑う顔を見つめながら、愛してるって。
ママにだって恥ずかしくて、そんなに伝えたことがないのに。
どうしてだろ、
子供達には素直に伝えられるんだ。
愛を知っている人は、人の痛みも弱さも分かるんだ。
たくさんの愛情を注ぎながら僕達、親がそれを教えながら育てていく。
いつまでパパの手を握りしめていてくれるのかな。
小さな手がやがて離れていってしまうのは寂しくて、不安だけど・・・
いつか出会う愛する人が、その手を繋いでくれるまでパパが守るから。
・・・愛してる」