大西君は、好きな人がいると言って彼女を振った。




 彼女はそれを聞いて、大西君が好きな女の子のことを恨んだ。彼女に、同じ思いをさせてやりたくなった。




「ちょっと、待って!!普通、大西君を恨むんじゃないの?」




「そうね。でも彼女の中では、その女の子が自分から大西君を奪った、泥棒猫みたいな存在になってるんだと思う。」




必死に理解しようとしている私の顔を見て、美咲が少し笑いながら続きを話し始めた。