2人で校門を出た。学校から展望台までは、徒歩で数分かかる。
 
 坂の下にあるコンビニで、肉まんを買った。私達の後姿を、夕日がてらしていた。2人して、白い息を吐きながら、坂を上った。


 展望台は、いつものように人気はなかった。

 オレンジ色の光に包まれた空間の中にひとつだけあるベンチに座って、肉まんを半分個して食べ始めた。














「教室に入ったら、横田さんが青木君にチケットを渡してた。」