5時間目は、全校集会で体育館の寒い床に、数十分座っていなければならない。

 いつもなら、美咲とたわいない話をしながら数十分我慢するところだけど、今日は違う。

 横にいる美咲は、この後の事があるから、ずっとそわそわしていて、話は出来そうにない。

 はぁとため息をついて、つまらない話をしている校長の顔を見ながら時間が過ぎるのを待った。

 

「一年生から、順番に出て行くように。」



 三年の学年主任の先生がマイクを使って、指示をだす。

 しびれの切れた足に力をいれて、よろよろと立つ。