部活が終わって、すばやく着替えて校舎から出ると校門の付近に幸兄と裕兄がいた。



「幸兄~、裕兄~!!」

 

 叫んで、大きく手を振ると裕兄が振り返って手を振ってくれた。

 ちょうど2人の後ろに今にも沈みそうなオレンジ色の夕日がいたから、昔の青春ドラマみたいだと思いながら走り出した。