6時間目の授業が終わって、そろそろ部活に行こうとしたところへ、クラスの子がやってきて2年生の人が呼んでいると言った。

 幸兄か裕兄かのどちらかだろうと思って教室を出たから、教室の前にいたのが、昨日の先輩だったから、少し驚いた。




「竹田君に渡してくれた?」



「ちゃんと、渡しましたよ。幸兄、ありがとうって言ってました。」