「さゆきちゃーん!!」

 
 数分待っていると、少し離れたところから、裕兄が大きく手を振りながら帰ってきた。その横には幸兄がいる。


「お帰り~!!」



 私も同じくらい大きく二人に手を振って、二人に近寄ってから幸兄にさっきの事を話して紙を差し出した。





「処分しとけ。」



幸兄は、受け取らずにしらっといった。