──放課後──

私たちはSHRが終わると運動場に向かった。
私たちの教室は3階の一番奥だから運動までどのクラスよりも一番遠い。
だけど、この運動場まで向かう道はとてつもなく短く感じるんだ。

「いちご今日も陸上見に来てくれるの?」
靴箱で、かすみと靴を履き替えてると、後ろから誰かが話しかけてきた。
たくみだー((((;゜Д゜)))
ヤバい ヤバい ヤバい!
心臓がばっくばくばっくばくして、身体中の血が猛ダッシュで走ってるよー!←
「いちごがね、たくみのこと眺めたいんだってえ」
答えたのはかすみだった。
って、なにいってるの!冗談じゃないよ!
「そーなんだ、ありがとッ!笑」
冗談混じりだったけど、たくみの耳が若干赤くなってる。
勘違いしちゃうよー(>-<)
「じゃ、運動場で待ってるよ」
「ばいばーい」
いっちゃった…。結局私、一言も発してないし。

「みた?たくみ顔真っ赤!絶対いちごのこと好きだねッ」
「ないない!!たくみもてるし、もっと可愛いコいっぱいいるし…」
確かに私も可愛いかもしれないけど、他にも可愛いコは、わんさかいる。
「いちごより可愛い人いないよ!自分の顔気に入らないのなら、いつでも変わってあげるよ」
「かすみもめっちゃかわいいじゃん!」
かすみは本当に綺麗で大人っぽい。今までいた彼氏も年上ばっかり。

私たちはそんなことを話ながら運動場へ向かった。