「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」

昭人は礼の隣りに、麻衣は礼の友達の隣りに座った。

隣接する席とは、スモークガラスでスクウェアに区切られた空間に固定された2人分つながった椅子とテーブルが設置さろている。

礼たちが座っている席は、店の入口付近がよく見渡せる。

麻衣たちにすぐ気付いたのも分からないでもない。

「キャァァ、昭人さんの隣りー」

意味の分からない奇声をあげて昭人にすり寄る礼。腰がくっつくまでベッタリくっついてきた。

表情一つ変えない他3人。昭人と麻衣はいつもの事でなれていた。

「えっと、その子は初めましてだよね?」

麻衣が切り出した。