~雷兎side~


「……ニャアちゃん」



なんだこれ…


俺が思ってたより本気で嫌われてる?



『私は雷兎と居たくない』



その言葉が頭の中で何度もリピートして

その度に空虚感に襲われる



「…………」



…なんなんだ?


今までに感じたことのない感情が沸き起こる




ニャアちゃんは猫だろ?

また今まで通りになつかせればいいだろ?


そうしながら猫と接してきたじゃないか…



それなのに……


どうしよう…気持ちに余裕がない


考えれば考えるほど焦りが生じる



"もう俺に笑ってくれることは無いんじゃないのか"


そんな考えも頭に浮かぶ



俺は…どうしたら……






そんな時だった…


あいつが来たのは…