着いたのはとある空き教室


「…………。」


「…………。」


雷兎はさっきから全く喋らないまま窓の外を見ている

何考えてるんだろう…



「あっ…あの……」


沈黙に耐えられなくなって声をかける


「………なに?」


な…なにって……

用があるのはそちらじゃないのですか!?


そもそも何で私はこんなとこにいるの?


もう…諦めるんでしょ!!



「私……教室戻ります!」


下を向いたまま声を振り絞る

そのまま出ていこうとすると…


「待って!」


雷兎から手首を掴まれる


「やっ…」


瞬間的に振りほどこうとしたけれど今度は強く掴まれていて振りほどけなかった



「ニャアちゃんはっ!!」


急に大声を出されて体が羽上がった


「あ…ごめん……」


私が驚いたのを感じたのか謝る雷兎


「ニャアちゃんは…何で怒ってるの?」


さっきと違い柔らかい口調の雷兎


何でって……