「らっ…ら…らいっ…」


急に声を出した為、言葉が上手く出てこない



雷兎は私を見つけるとズカズカと私をめがけて一直線に進んでくる



「新耶亜知り合い？」


美怜ちゃんが不思議そうに私と雷兎を交互見る


そっか…美怜ちゃんは顔を知らないのか



「雷兎…」


私が小さく呟くと美怜ちゃんはあぁという顔をして黙って行く末を見守るみたいだ



「…なんで……」


「なんではこっちの台詞。何で裏庭来ないの」



雷兎は不機嫌丸出しで私に詰め寄る



「えっ……え？」


…ダメだ

頭が働かない……


急展開についていけませんっ！


「……とりあえず場所移動しようか」


雷兎はそう言うと私の腕を掴んでくる


「………っや！」


あの時を思い出して思わず雷兎の手を振り払う


一瞬、雷兎は傷ついたような顔をしたけど

何も言わず教室を出ていくのでそれに着いていく



雷兎…久しぶりに見た

これから何が起こるの？？