「ふあぁ……」


「新耶亜…最近寝てるの?」


「んー……」



「私の声聞こえてる?ここ最近あくびばかりだし…授業中も滅多に寝てないし…」


「んー……」



私の頭の中は半分寝ている


雷兎と…会わなくなってから何日経ったのかな?

もう…最近じゃ裏庭に行かなくなったし

私の中じゃ何かが抜け落ちた状態



眠い…けど寝ようとすれば雷兎の暖かい手を思い出す


それと同時に苦しくなる



'寝たいのに寝たくない'そんな矛盾した感情と毎晩戦っている


「新耶亜…」


美怜ちゃんの心配そうな顔が目に入る


「大~丈夫だよ!!」


そんな顔しないで!


美怜ちゃんは優しいからな~

笑顔が可愛いし…


心配かけたくない…