「…………」


静かな空間が辺りに広がり

涼やかな風だけがこの空間を取り囲む



数分前まで浮き上がっていたこの気持ちも今はどんよりと沈んでいる


雷兎…早く帰ればいいのに

今は…どう話せばいいのか分からない


もとは私の勘違いだし…雷兎は悪く無いけど…


今は明るく振る舞えないし…



もう私もここに居たくない




「ニャアちゃん……」


雷兎の手が私の髪に触れ、思わず私の体が強張る