「じゃあ雷兎…また後でね♪」


「ああ……」



保健室の扉が閉まる音がする


それと同時にこちらに向かってくる足音がする


雷兎が来る…!?


私は慌てて涙を拭き窓側に体を向け布団を肩までかける


同時にカーテンが開いた



「ニャアちゃん……起きてる?」


雷兎が私に呼び掛ける声でまた泣きそうになったけど堪えた



「寝てる……か」


あからさまにホッとしたような声を出す雷兎



何であの子にキスしたの?

何でここでするの?

何で私は見せられないといけないの?



色んな何でが頭のなかで飛び交うなか


雷兎はベッド前の椅子に座ったみたいだ