「は……?」


鈴はしばらく放心している


なんと!!

鈴が雲を見た瞬間、雲の形が怒った般若のような形に…


「ちっ…違う!違う!!鈴!これは…」


「お…お姉ちゃ~ん!!!!」


「こっ…これは……」


「最低ーー!!!」


「痛っ…!鈴!!落ち着いて!!」

「も~うっ!!」


鈴が涙目で鞄を私に降り下ろす

「どうせ!携帯小説も読んでないんでしょー!!嘘つくなー!!」

「ごめん!ごめんって!!」


痛い…っ!マジ叩きだな…

というか今の鈴の顔、雲とすごく似てる

あながち間違いじゃないかも…


「今、失礼なこと考えてるでしょ…」


ぎくっ

な…何で分かった?


「やっぱり…」


私の表情でそれは肯定だと受け取った鈴は


「も~知らない!!お姉ちゃんなんか一生勘違いしてればいいんだ~!!」



走って先に帰って行った



え…勘違いって……


「鈴~…」


私…バカだから分かんないよ~

教えて~!!


鈴に許してもらうために必死に追いかける私だった