「どういう内容だった?」


「え゙……え~っと…」


知らないよ~!!

"高校1年生の"しか読んでないし…


あ~!どうしよう…



「こ…恋のお話…?」


「ん…そうだね」


ほっ…とりあえずあってた…


「それで?」


「へっ?」


ま…まだ!?


「大抵の携帯小説は恋のお話だろうね」


そ…そうなんだ…


あっ…そうだ!!

何か話を逸らせたら…

逃れられる!!



な…何のお話を……


「お姉ちゃん…」


「あっ…あの雲、鈴みた~い!!」


「は?」


あのふわふわした可愛い羊みたいな…


鈴は不機嫌ながらも自分似の雲が気になったのか

そちらへ顔を向ける


「あ゙っ……!!」


「…………」


鈴の鞄が地面に落ちる