~新耶亜side~

ガラッー…


「雷兎…!!」


まだここに居ることを信じて入った教室の中には


「す…ず…?」


雷兎と鈴がいた




それより雷兎が……


「あ!お姉ちゃん!!大丈夫だよ~。代わりに私が殴っておいたから♪」


床に踞っている



「ゔ…」


「あっ!雷兎?大丈夫?」


「感謝してよ~これぐらいで許してあげるんだから」


そう言いながら教室から出ていく鈴


すれ違うとき一瞬鈴が切なそうな顔をしていた…ような?


気のせい…かな?



「ニャア…ちゃん」


「あ…」


「本当に…あれ妹?不意打ちで腹にパンチとか…」


「はは…」


鈴…相変わらず容赦ないね…



「いてて…」


痛そうにお腹を擦る雷兎



「大丈夫?保健室から何か取ってこようか」



立ち上がろうとする私の手首を雷兎が掴んだ