「だからー。
いつの間に中村くんとあんな仲良しになったわけ?」
「仲良し」なんて言葉にどきり、
とする。
仲良く見えるの?
私たち。
相思相愛…まではいかなくても。
いや、それは言い過ぎか。
ないない。
だって。
相変わらずの日々なわけで。
まあ、中村ワールドに惹かれてるのは紛れも無い事実だけど。
それは要するに中村くんのことが好きだってこと、
なんだろうなあ。
中村くんもまんざらでもないような、
あるような、
…違うか。
好きとかそういう仲でもない。
でも彼は私のことヒロコって呼ぶし、
なにより、
私を食べたいって言ってくれた。
いや、「食べたい」ってのは…。
…よくわからない。
うーん…。
改めて冷静に考えても中村くんと私の関係って謎だ。
「どうなわけ?!」
「え?うん。
えーっと…なんか気付いたら一緒にいてた、
みたいな」