「は?」

突然の彼の言葉に持ってたお箸がカランと指の隙間から落ちる。


あわわわわ…。


私は慌てて拾いながらまた心臓がドキドキし始め、
顔もかーっとなってくる。



「いや、あの、好きとか嫌いとか、
…えーっと…!
あ、そう!ほら!
中村くん、炒飯、頼んだでしょ?」


私は彼が食べていた炒飯を指差す。


「そう、そんな、感じ。
炒飯食べたかったら頼んだんでしょ?
えーっと…だからそんなふうに、
思うってゆーか…!
そのだから…」


もう私何言ってんのよ。

ダメだ。

言い訳にもなってないよ、これ。

どうしよう、どうしよう。



「…わかった」



あれ?
今ので納得してくれた?