「だから…
どうしても死んだことが受け入れられなくて。
……この大学病院内の施設で人間を科学的に、
研究している施設があることを聞いて…」
「それが…ここ、なんですか？」
自分の消え入りそうな声。
彼女はそっと頷く。
「お願いしたの、
どんな手段を使ってもいいから息子を生き返らせてほしいって。
…まだ研究段階で不十分だからって断られたのに。
それでもってお願いした…」
静かな施設内。
明かりは灯っているけれど。
その光は私の元まで届かない、
そんな感じ、
する。
なんなの、
なんなのよ、
この展開。
