なんかこれじゃさっきと立場逆転してるじゃないのー。
苦笑しながら後ずさりする私に、
由美子はさっきより詰め寄ってくる。
「それくらいに傍から見ても仲良しに見えるんだったら、
きっと中村くんもケーコのこと、
好きだって!」
す、す、好きってえ?!
そんな言葉ヤメテ。
マジ死んじゃいますから!
「いやいや、
それはないと思うよ?
こう、…なんて言うか、
中村くんってめっちゃ冷静なとこ、
あるし。
あ、…でも血を見たらそうでもないけど。
じゃなくて…でもそれは関係なくて、
その…」
しどろもどろになる。
「なにわけわかんないこと言ってんの?」
「え?あー…うん」
自分でもなんかもう、
わけわかんないし。