「昨日だってふたり、
昼休みどっか逃避行したって?」
「と、逃避行って?!
そ、そんなんじゃない……!」
一瞬の、沈黙。
……えーっと、
なにか言わないと
ヤバいか?
「あははーっ!
ケーコって、ほんと、
わかりやすいんだから」
「うー…」
「今日、私、
久しぶりに昼休みに集まりないからさ、
そのへんの話、
ゆっくりと聞かせてもらおうか?」
え?
そうなの?
「もう…会議とか落ち着いたの?」
由美子は笑顔で頷く。
私はまた彼女といつものように過ごせると思ったら嬉しくて、
嬉しくてニヤニヤが止まらない。
「なによお、
ケーコったら気持ち悪い。
でも…うん、
そうかな、
これでクラブに専念できるって感じ」
「やったー!!」
嬉しーい!