「ひゃあああああっ!!」
思わず叫び、
彼を押し返す。
「あ、ごめん。
押し返したのは…、
その、えっと…」
私は真っ赤になってるは顔を見られたくなくてうつむく。
「…わかった」
少しして彼はそう一言だけ答える。
あの、
これは嫌だって拒否したんじゃないんですよ?
恥ずかしくて、
びっくりして。
だから。
そう言おうと思ったけど。
「あの…」
私は言葉をとめる。
だって私を試しただけかもしれないし。
今までだって言葉でそんな感じよくあったから。
そして、
そのあとはいつも彼は平然とした顔してるから。
なのに
マジで私が返したら
きっと彼、
困るんじゃないかな?
そう
思ったらなんか言えなかった。