「それから、
好きになるとそのひとに触れ……」
そこまで言い掛けたとき。
「じゃあ、こういうのは……
どうなんだ?…」
中村くんがそう言ったかと思うと
彼は私をそっと抱き寄せる。
えええええ!
なに?
どうなってるの!
……混乱する中、
でも。
彼の温かくて、
優しくて、
やわらかい香り。
………。
このまま眠ってしまいそうなくらい、
心地よくてうっとりする。
「ヒロコの…鼓動がわかる…」
耳元で囁く中村くんの声にハッとする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…