そして
私は夜空を見上げる。


「好きなひとの描いた絵が
どこかわからないままだったのが、
わかったらやっぱ嬉しいじゃん?」


あの時のおばさんの嬉しそうな顔を思い出しながら話す。

……あ、星、見つけた!


「好きなひと?」


「え?
あ、うん。
好きなひと」


彼の言葉に私は視線を戻す。



え…?

えーっ…と。

彼はじっと私を見つめる。

ドキ。

な、
なんなの、
どうなってんの。

どういう展開?