廊下ですれ違っても





お互いを気づかないフリをする。





あたしはまだ好きなことを誰にも言っていない。





言う勇気さえ湧かなかった。





一日一日をただただムダに過ごしていた。









そんなのん気に過ごしていたあたしにビックニュースが飛び込んできた。








それはなんと






哲平に彼女が出来たと言うものだった。




あたしはウソだウソだと自分に言い聞かせた。




あたしはまた抜け殻のように絶望に陥った。




毎日昼休み彼女と会って話している姿があたしには輝いて見えた。




2人だけ違う世界にいるみたいに…




それを見るたびにココロに矢が刺さる。




こんなあたしの気持ちはきっと哲平は知る由もない。




何度も何度もキズ付いてココロは血だらけになっているのに。