あたしは紗良。





あたしは小6の時に




哲平に告白した。





むろん、ダメだった。




あたしは絶望に陥った。




何も考えられなくて





何も思えなかった。




あたしのココロにキズができたまま一言も喋らず卒業した。





まだ忘れられなくて思い出すたびにココロが苦しくて痛くなる。





中学は同じだけどクラスは違った。





そのせいで更に話さなくなってしまった。










ある日のこと…





あたしは忘れ物を借りに哲平のクラスに行った。





友だちにただ借りにいくだけだけどなんか嬉しかった。




でも告白を思い出すとまだ痛む。





痛くてもついつい哲平を探してしまう自分がいる。




そしてそれを目で追う。




ダメだと思っていても、考えていてもココロがそう感じてしまう。





目で追ってると





目がバチンと合ってしまう。





あたしは瞬時に目をそらす。




中学はこんなはじまり方だった。