「はーい。」
「ミサキ、外出てきて。」

そして一方的に電話は切られた。
戸惑いながら家のドアを開けた。
そこに立っていたのは電話をくれたタクではなくてナナコ。

「えっどしたの?」
「早くきて!」

ナナコはそう言って私の手を引くと、タクの車に乗り込んで私に目隠しをした。

「はっ?なに!?」
「着いてからのお楽しみだよ☆」

そして私たちを乗せた車は走り出した。