机を移動させると、 窓側の1番後ろの席には、すでに隣に男子が座っていた。 「どうも。」 今思えば素っ気ない挨拶。 「園田、だよね?名前」 「うん。」 私の名前は園田加恋(そのだかれん) 「えっと、藤堂くんだよね」 「合ってる」 彼 -藤堂慎(とうどうまこと)- は、 優しい笑顔でそう言った。