隣の藤堂くんが私のノートを覗く。



「園田、分かってんじゃん。手、挙げろよ」


「いいよ。別に」



「挙げればいいのに。ほれ!」



藤堂くんが私腕をガシっと掴んで、

思いっきり上に挙げた。



「恥ずかしいよっ!降ろして!」


でも私の力では簡単に降ろせない。


そうしているうちに、私は当たってしまった。



「118です。」


「正解です。どうやるかというと…」