「あ…」
どうしよう。
私は下駄箱で固まってしまった。
いつもは一緒に帰ってたんだけど、今日は私が用事があって学校に残ってた。
ら、急な夕立。
もちろん、傘なんてない。
碧に迎えに来てもらおうかと思ったけど、今は6時。
ちょうど塾中だろう。
…どうしよう。
でも他に案なんてないものだから。
走って雨に濡れながら帰ってしまった…。
「あれ?來華もう風呂入ったの?」
「あー、うん。ちょっと雨濡れちゃってねー…」
「はぁ!?彼氏は…!?」
「今日は私が学校に用があったから先に帰ってもらってたの」
まぁ、ササも傘もって無かっただろうしね。