「おいサ―――」




ここで名前を呼ばれては困る。



俺があの沙茶とばれた瞬間、お説教が始まるだろうからな。




俺は來華の後頭部をつかんで自分の胸に押しつけた。




「來華、ごめん。今から、水族館、行くか?」




と優しく囁いてみた。





すると一気に明るくなって。



「うんっ!行くっ!」




ヤべぇ//////





あの世話役がいることも忘れたくなるくらいかわいい。



けど。



今はさっさとここから逃げるが勝ちだ。